野村HDが日本IBMに逆転敗訴のワケ、「工数削減に応じず変更要求を多発」と指摘
野村HDが日本IBMに逆転敗訴のワケ、「工数削減に応じず変更要求を多発」と指摘
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05552/
野村HDが日本IBMとシステム開発が頓挫したことで
裁判をやっておりますが、だいたいベンダが不利なことが多い中、
一審判決が覆され、日本IBMが逆転勝訴となったようで記事をシェアします。
特に裁判で評価された部分としては、
・RD後に膨らんだ要件・開発ボリュームに対して
「概要最適化フェーズ」を設けて工数を削減することを野村側に提案したという点
・パッケージベースのあるべき業務プロセスの構築による工数削減や、
類似プロセスの統廃合、ビジネスボリュームや利用頻度を考慮した
システム化対象範囲の絞り込みなどによる工数の削減を提案した。
・基本設計フェーズに入った後の野村証券からの度重なるCR(変更要求)に対しても
その凍結を求めたりした
など、プロジェクトマネジメントが評価された形です。
基本的なことではありますが、やはりこうしたことを着実に実施して
エビデンスに残すことで、発注者責任を果たしてないケースも
裁判で認められたという点では画期的な判決だと感じました。