ユーザーとベンダーで押し付け合い?──準委任契約のプロマネ義務はどちらが負うか

昨今アジャイル開発のプロジェクトが増えてきており、
その際はお客様と準委任契約を結ぶと思います。
準委任契約のシステム開発トラブル事例が記事として上がっていたので、
紹介します。

・住宅建材販売業者が、ITベンダーに販売管理システム開発を依頼
・ITベンダーのPKGをベースに開発
・販売業者から提案時に想定しなかった追加要望が多数出てきた
 その結果PKGの適用率は5%まで下がった。
→コスト増、スケジュール遅延になり、契約は解除、裁判沙汰になった。

システム開発では、よく聞くようなニュースですが、
ポイントは契約が準委任であったことで、責任の所在が、
ITベンダーなのか、依頼した販売業者なのかというところにあります。

判決ではITベンダー側の責任ということになりました。
販売業者からの追加要望に対して、期間と費用が増大する危険性が
気づけなかったことと、販売業者の要求に応ずるままに
カスタマイズ比率を高めたことためとのことでした。

言葉だけ見ると、危険性に気づけたようにも見えますが、
実際にプロジェクト進行中に気づけるかと、ITベンダーが
ムリなものはムリと断るのが難しかった可能性もあります。

いずれにせよ富士通としても、今後アジャイル開発等で、
準委任契約でプロジェクトを推進する際は気を付けた方が良さそうです。

<元記事>
ユーザーとベンダーで押し付け合い?──準委任契約のプロマネ義務はどちらが負うか
https://enterprisezine.jp/article/detail/17925?p=2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です