渋谷駅にサラダ自販機を設置して、見えてきた「0.13%」の数字

渋谷駅に設置したサラダの自販機が好調というニュースが面白かったので、紹介します。
価格は880円~1280円で、サラダを買うにはやや高めな設定となっています。
にもかかわらず売れた要因が2つあるようです。

1つ目の要因は「ダイナミックプライシング機能」(特許取得済み)です。
需要と共有に応じて価格を変動させる仕組みですが、これを適用しました。
導入当初はスタッフが勘で金額を決めており、20%引きだとこれくらい売れて、
40%引きだともっと売れ、70%引きだとかなり売れるが赤字といった状況でした。
ですが、導入前と比べて販売個数は1.8倍、売上は1.5倍と成果が出ました。
ダイナミックプライシングを導入した背景としては、
サラダは缶ジュース等と比べると賞味期限が短く、利益を確保するにはとにかく
廃棄率を下げる必要があったそうです。
これがダイナミックプライシングにより廃棄率が下がると共に売上が伸びる結果となったようです。

2つ目の要因は「AIカメラ」だそうです。
通行量、一定時間立ち止まった人数、通行者の年代・性別データを取得しました。
これにより、「男性より女性の方が多い」、「30代が一番多い」などの情報を得ることができ、
それに基づいた商品のラインナップや価格設定を行っていったようです。

ダイナミックプライシングは飛行機やテーマパークでは一般的ですが、
自動販売機では珍しいなと思いました。
ただそれもそのはずで、例えばジュースの値段を需要が高そうな暑い日に120円→150円にすると、
なんでこんなに高いんだ、他で買おうとなってしまいそうです。

ただ、コカ・コーラボトラーズジャパンは8月に自販機でのダイナミックプライシングを導入すると
発表していて、試験的にやてみてうまく行けば本格展開を考えているようです。
この先、商品もダイナミックプライシング対応していく事例が増えるかもしれませんね。

<元記事>
渋谷駅にサラダ自販機を設置して、見えてきた「0.13%」の数字
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2312/06/news046.html

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