Amazonが100以上の消費者サービスのデータベースをOracleからAWSに移行

■記事引用
Amazonが100以上の消費者サービスのデータベースをOracleからAWSに移行 | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2019/10/16/2019-10-15-amazon-migrates-more-than-100-consumer-services-from-oracle-to-aws-databases/

AWSとOracle(オラクル)は互いにやり合うことが好きだが、このところAmazon(アマゾン)の優勢が続いているから、
実はAmazonはOracleの顧客だったと認めざるをえない状況になってしまった。というのも、
米国時間10月15日のAWSのブログ記事で同社は、Oracle for AWSを廃止して最後のOracleデータベースを実質的に閉鎖したと発表した。

それは具体的には、7500近くのOracleデータベースに保存されていた75PB(ペタバイト)のデータだ。
この移行を発表するブログ記事でAWSのJeff Barr(ジェフ・バー)氏で「このデータベース移行作業が完了したことをご報告できてとても嬉しい。Amazonの消費者事業がついに、その最後のOracleデータベースを廃止した。ただしOracleと密接に結びついている一部のサードパーティアプリケーションは移行しなかった」と書いている。

○参考記事
アマゾンがついにOracle DBを「全廃」、成功のポイントは社内失業対策
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/00692/101600014/?n_cid=nbpnxt_twbn
AWS、約75ペタバイトのOracle DBを自社DBに移行 ダウンタイムなし Amazon Prime、Kindle、Alexaで使用 – ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1910/18/news066.html

Amazonが消費者サービスのデーターベースに長らくOracleを使用していましたが、ついにAWSへの移行作業を終えたようです。
このニュースの中で私が気になったのは下記の2点です。
・データベース管理者の「社内失業対策」が講じられていること
・RDBからシステムごとに異なる多様なDBへ移行をしたこと

1点目の、データベース管理者の「社内失業対策」が講じられていること
もともと7500ものOracle DBを稼働させていたAmazonだったので、社内の開発チームは、
パフォーマンス管理やクエリー最適化を主務とするメンバーが大勢いたようです。今回、ダツOracleによって仕事がほぼなくなったようですが、解雇するわけではなく、AWSへの社内異動で対応をしたようです。

2点目である、RDBからシステムごとに異なる多様なDBへ移行をしたこと
Oracleデータベースから、複雑な購入処理、カタログ管理、注文処理、
経理、ビデオストリーミングなどのシステムの目的別にデータベースへ移行をしきったということについては、2010年ころまでNoSQLではなく、リレーショナルデータベース以外の選択肢がありませんでした。
ただ、現在は品質が改善されており、システムごとに適切に使い分けること
があたりまえになってきた中、今回の移行で示されました。

75ペタバイトもデータをダウンタイムで移行しきったAmazonはすごいと
思わされました。

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