商船三井、3年がかりで旧態依然の基幹システムから脱却。SaaS/iPaaSベースに刷新までの苦悩とは

商船三井はご存知の通り、1884年設立された古くからある企業です。
基幹システムももちろんフルスクラッチで開発され、サーバーもオンプレミスです。
今回こちらのシステムがSaaS/iPaaSベース対応にしたことがニュースになっていたので、
共有したいと思います。

この手の企業になると10年に一度は基幹システム再構築をしてきましたが、
その度に多額の開発投資と、大量のリソースが必要になり、一大イベントとなります。
一方で海運業は事業規模が急に変化したり、法律が変わったりと、
ある程度その変化に対して柔軟に対応することが求められたようです。

記事によると「業界スタンダードであるクラウド製品へシフトし、
それに合わせた柔軟な業務改革を行うことを決めました。
Fit to Standardアプローチを採用し、ノンカスタマイズを徹底した」と
書いてありますが、旧システムがスクラッチである以上、そんなに簡単なことでは
無かったように思えます。

ポイントとしては以下の3点があるように思えました。
・各サブシステムがそれぞれ個別にI/Fを構築していた部分について、
 I/F共有基盤を構築することで、システム間のI/Fを集約した。
・データ連携においては、Web APIを活用することで、
 1日約1万件のリアルタイム処理を実現
・さらにこれらの仕組みをノーコードで実現

とのことですが、記事には出てこない多大な苦労が裏にあったことが、
推察されます。

富士通も従来は10年に1度の基幹システムリプレースで、
億単位での売上を上げていきましたが、
近年そういった案件も減ってきています。
このあたりのSaaSビジネス化の成功事例を作り、
うまく横展開することができればいいのになと思った次第でした。

<元記事>
商船三井、3年がかりで旧態依然の基幹システムから脱却。SaaS/iPaaSベースに刷新までの苦悩とは
https://enterprisezine.jp/article/detail/18469?p=3

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