Intel、10コア/5.3GHz動作の「Core i9-10900K」など第10世代Sプロセッサを展開
Intelは4月30日、デスクトップ向け第10世代Coreプロセッサを発表した。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1250470.html
すでにモバイル版で展開されている製造プロセス14nmのComet Lakeであり、
最上位に10コア/20スレッド動作のCore i9-10900Kを用意。ソケットはLGA1200となる。
今回、前世代のCoffee Lake-Sではなかった10コアモデルを投入したことで、
Comet Lake-SのTDPは最大125Wまで上昇。
その一方、省電力向けで全モデルTDP 35WのComet Lake-Tも用意されている
Intelの最新のデスクトップ向けCPUがリリースとなりました。
全体的に昨今はIntelのCPUの性能向上のペースが停滞していたことで
各社のメーカーページでもAMDを推す動きがあり、AMDがシェアを伸ばしているようです。
今回Intelの10第世代のCPUの発表にあたっては上記のような流れがあることから
もう少しよいものがリリースされるのかと思いきやいまだに旧型の14nmプロセスでの製造となっており、
かなり見劣りする状況になってしまっています。
(CPUの製造プロセスは概ね14nm⇒10nm⇒7nm⇒5nmと変化するのでAMDより2世代古い)
基本的には製造プロセスが細かいほど性能向上の恩恵があり、
モバイルのプロセッサーではAppleのA12 Bonic、HuaweiのKirin 980などで2018年時点で7nmの製品が出ています。
SamsungやAMDも2019年には7nmの製造プロセスで製品が出ており
TSMC(Appleのチップを製造するメーカー)やSamsungサンプルとしては5nmの製品も出てきている状況を考えれば
Intelの遅れが相当致命的なことがよくわかります。
サーバ向けCPUにもAMDが採用される流れがあり
AWSにおいても日本では昨年の11月よりAMDのCPUを採用したインスタンスが採用されるようになっており、
こちらのほうが安価に利用できるようなので検討の選択肢としてはありかもしれません。