GmailがBIMIを標準サポートへ。認証済み企業のロゴを表示
Googleは7月21日(現地時間)、G Suiteサービス向けに多数のセキュリティ機能強化を発表しました。
https://japanese.engadget.com/gmail-bimi-063038078.html
すでに発表済みのGoogle Meetで匿名アカウントの参加を拒否できる機能なども含まれますが、もっとも大きな内容は、GmailのBIMI標準サポートです。
BIMI(Brand Indicators for Message Identification、ちなみに発音はBih-mee)は、電子メールにおける送信ドメイン認証技術の1つDMARCに基づく新しい仕様で、
認証されたドメインからのメールの場合、その企業ロゴをメール内に表示するというものです。
ちょうどSNSの認証バッジのようなもので、そのメールが企業・ブランドから送信されたものだと保証しつつ、ブランドの認知向上も図れます。
まだあまりメジャーな取り組みではありませんが、GoogleやLinkedIn、Verizon Mediaなどが参加企業として名を連ねています。
GmailでBIMIが標準サポートされるそうです。
BIMIとは(Brand Indicators for Message Identification)の頭文字をとったもので
認証済みのメールメッセージにブランドのロゴを添付するための規格だそうです。
こちら側が設定した上で、メールボックス内でロゴを表示するのは
クライアント側の実装に依存する構図なので、これから増えていくフェーズではありますが、
メール自体はなかなかスパムが減らない状況ですので、今後もこうした認証技術が
増えていくのではないでしょうか。
ちなみに我々が実装する場合は、
BIMI対応の証明書を取得して、画像・証明書のファイルをアップロードした上で
以下のようなTXTレコードの情報をDNS上に登録するような形になるそうです。
default._bimi.example.jp IN TXT “v=BIMI1; l=https://example.jp/bimi/logo.svg; a=https://example.jp/bimi/logo-certificate.pem”
参考
https://www.naritai.jp/technology_bimi.html
BIMI対応の証明書を取得するということは大抵は証明書更新のタイミングになるわけで、
普及速度がゆっくりになってしまうので広がるかどうかは未知数ですが、
進んでいる会社から徐々に事例が増えていくのではないでしょうか。