思わせぶりなメッセージで万引が年18%減った訳

無人店舗やセルフレジ、Scan & Go、など新たな取り組みが広がる中、
万引などの不正及びその対策は小売業者にとって頭を悩ませるものです。
今回紹介する記事は、大阪大学教授が愛知県常滑警察署、
ベイシアフードセンター常滑店と協力して行った実証実験です。

万引きを18%を減らしたからには、かなり最先端の技術を導入したのかと
思いましたが、中身は単純なものでした。

それは、商品棚の値札入れに「万引防止 実験Ⅱ」とかかれたカードを
設置するもので、人々に何か未知な実験をしていると思わせるものです。
普通の買い物客としては特に気になるものでは無いが、
万引を使用としていた人を警戒させて犯行を未然に防ぐことを狙っています。
これなら追加費用をかなり安く済ませることができ、
かつ設置や監視の労力も下がり、通常利用者への負荷を上げるといった
多くの利点があります。
結果は上述の通りで、愛知県警から感謝状を受取ることとなりました。

今回の件は通常の店舗ですが、無人店舗やセルフレジ、Scan & Goなどへも
活用することが出来そうです。
ハイテクを導入して買い物を便利にするにあたり、
不正防止もそれなりにハイテクにしなければいけないと一見思いますが、
ローテクである程度結果を出した面白い事例でした。

このサイトには、「ゴミ箱にちゃんとゴミを入れずに、ゴミ箱周りが汚くなる
社会課題の解決」、「健康のために階段を使ってもらう仕組み」など、
利用者に強制力や不快感を持たせることなく、行動変容を変えてしまうといった
面白い事例が載っています。
興味がある方はそちらも見てみてください。

<元記事>
思わせぶりなメッセージで万引が年18%減った訳
https://toyokeizai.net/articles/-/714163?page=3

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